世間知らずの姫様×吸血鬼
気づかないはずがないのだが、



この部屋の広さと、たくさんのイスなどに圧倒されて、頭のなかに響く、彼女の声を聞くのに必死だったのだ。





「蓮」





「どうした、榛名。ここに座れ。」





「うん」





「カレン、下がっていいぞ」




「失礼しました」






「ガチャンッ」





この部屋に二人きり・・・。




イスについて、食べ物を見ると、洋食で。


食べ始めようとしたら、



蓮は、赤いワインだけが、机の上においてあった。






「ご飯食べないの・・・?」





「あぁ。血で生きていけるからな。ご飯は必要がない。


 ついでに、この赤いワインは、血ではない」



 
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