世間知らずの姫様×吸血鬼



私が満足していないと言い切れない理由が、



”地下への階段”にあったのだ。







お父さんは、家へ帰ってきたときに、まず行くのは、地下への階段。





知らない若い男の人や、女の人をお姫様抱っこして、地下への階段に降りていく。






探究心旺盛な、私がついていこうとすると、






母が、お菓子いる?とか、お土産あるわよ?といって、いっつも行かせてくれない。








最初は偶然かと思っていたけど、







私が、行くのをやめたときに、安堵のため息を母がしたのを、私は見逃さなかった。









探究心旺盛なのだから、私はそれが気になって夜も眠れないくらいだ。




でも、普通に行っても、多分、それは不可能に近いだろう。










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