世間知らずの姫様×吸血鬼
「会えると思っていなかったよ、榛名」




「えぇ。私も。」




「俺と兄弟だということはあまり話さないほうがいい」





「なんで・・・?」





「俺は、魔王だ。榛名をどうするかわからない」





「ん・・」




「大丈夫・・・。絶対榛名の安全なところを作ってあげるから」





「無理・・・しないでね」




「わかっている」




絶対考えたことを曲げない、棗にきっと何を言ってもムダだろう。






「そろそろ迎えが来るだろう?皆と帰りな」







そういって屋上のドアを指差す。





葉月が居た。




見にきてくれたんだ・・・。






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