4月の雪

「春穂!」

春樹があたしの腕を掴んだ

「いやぁ!」
腕を振り払おうとする
でも話してくれない

「春穂!きけって!」

ビク!!

春樹の低い声が耳に響く

「なに・・・よ」

「アレはだなぁ・・・」

なにそれ
言い訳しに来たわけ?

「いいよ・・・」

「は?」

「別にあたしたち付き合ってるわけじゃないもん!そんなコト説明されてもどうでもいいし!」

ハッ

言っちゃた・・・

< 55 / 138 >

この作品をシェア

pagetop