教育実習日誌〜先生と生徒の間〜
流産の経験談も、いくつか読んだ。
全身麻酔の手術で、流産の処置を受けた後の喪失感。
この先、妊娠できたとしても、また流産したらと思うと恐ろしい。
生まれてくるはずだった予定日前後に、たまらなく切ない気持ちになる。
街で妊婦さんや小さい子連れの家族を見るのが悲しくて、そんな自分が嫌になる。
流産以来、不妊にも悩んで治療をしているのに、周りから「子どもはまだ?」と聞かれて辛い・・・・・・。
全然、考えたこともなかった。
妊娠するのも、自然界の奇跡なんだって。
妊娠したくてもなかなか叶わない人がいる一方で、ショックな内容も書いてあった。
『日本では、出生100に対する中絶数の割合が22.2である』
産めない事情が沢山あるのも、理解できる。
中絶という道を選んだ女性も、本当に悩み苦しんで出した結論だってわかるから。
やっぱり、泣くのはいつも女だ。
また『山月記』の虎男が憎たらしくなってきた。
どうか、美羽ちゃんの彼は虎男のように自分勝手で傲慢な男ではありませんように。
複雑な心境のまま、Wordの画面に切り替えて、指導案の続きを作成した。