教育実習日誌〜先生と生徒の間〜
足のしびれが取れたところで。
まずは姉貴の家に電話。
『あら、健? 久しぶりね』
「早速だけど、姉さんに頼みがある。
・・・・・・明日一日、子守りして欲しいんだけど」
『子守り? 誰の子ども?』
今までの出来事を要約して話したら。
『それはまた、すごいことになっちゃったのね。
健も菫ちゃんも、大変な1週間だったでしょう?
じゃあ、明日は朝一で行ってあげる』
「そっちの子ども達は大丈夫か?」
『もう、二人とも小学生だもん。
いっくんに頼んで水族館にでも連れてってもらえば、きっとご機嫌でいられるから』
「じゃあ、義兄さんと稜と薫によろしく」
『それじゃあ、ベビーシッター代は出世払いでよろしくね!』
・・・・・・俺、この実習期間中に、出世払いのツケがどんどんたまりそうな気がする。
でもこれで、岩谷の指導案作りは何とかなりそうだ。