教育実習日誌〜先生と生徒の間〜
二週目・実習六日目
実習生の不安
【菫の実習日誌】
今日もいつもの職員朝会前のご挨拶。
「松本先生、おはようございます」
「安西先生、おはようございます。
指導案は出来上がりましたか?」
「おかげさまで、何とか完成しましたが、国語科の教科部会でどう言われるのかドキドキです」
出来上がってからも『指導案検討』という、それはそれは厳しいツッコミの応酬で容赦なく直されていくものなのです。
小学校で実習した時も、ガンガン直されましたよ、私の指導案。
それが本日、授業終了後にあるんだけど、かなり不安。
そして、はるか遠く離れた席に座っている裕香と岡崎先生。
ここから見る限り、険悪な雰囲気ではなさそうだけれど、どうやらそれは他の先生の目があるから、らしい。
何でそこまで裕香に当たるのか、私にはさっぱりわかんない。
去年の実習生も被害に遭ったらしいから、もしかすると裕香のせいではないのかな?
う~ん、謎だ。
そんなことをぼんやり考えているうちに職員会議が始まり、今日も1年3組へ。
そのクラスの生徒から、とんでもない情報を仕入れてしまった。