教育実習日誌〜先生と生徒の間〜
お昼休みになった。
今日は派手系グループの女の子達と一緒にお弁当を食べることに。
お母さんの手作りのお弁当をこうやって教室で食べるのって、ホントに懐かしい。
何となく、自分も高校生に戻ったような気持ちになる。
「ねえ、菫ちゃん」
……菫ちゃん呼ばわりも慣れたけどさ。
「なあに? 片山さん」
どう? ちゃんと生徒の顔と名前は完璧なんだから!
「あのさ~、菫ちゃんってホントは彼氏いるんでしょ?」
ぎくっ!
「あ、やっぱりそうなの?
菫ちゃんってす~ぐ顔に出るから、解りやすいよね」
「そそそそうかな?」
「うわ~、めっちゃバレバレだよ~」
高校生にまでバレちゃうような未熟者ですか、私……。
「それで、どんな人なの?」
「聞きたい聞きたい!」
た、助けてください……。