教育実習日誌〜先生と生徒の間〜
「離れている間は、菫に会いたくてしかたがなかった。
やっと会えて、こんなに近くにいるのに、この2週間キスすらできなかったんだぞ。
はっきり言って、拷問だったよ。
香西と深瀬と渡辺が菫に手を出そうとしても、表立って庇えなかったのがどれだけ悔しいかわかるか?
……菫が全部欲しい。心も、身体も、戸籍も、ひとつになりたい」
「私は、ずっと先生のものだよ。
私には先生しかいないもの。
私の心の中の虎を鎮(しず)められるのは、先生の愛情だけなの」
俺の腕の中にすっぽりとくるまっている可愛い虎をなだめるためなら、何度でも言おう。
これが俺の、偽りのない『本心』から出る言葉だから。
「……愛してる。
いつも、菫の事を想ってる。
これから先、何があっても菫への愛情は変わらない」
「……私も、愛してる。ずっとずっと、先生だけ……」
菫の赤くなった瞼にキスを落としつつ、今度は偽りのない『本能』が出てきて告げた。
「菫に会えなかった1か月半と、会えたのに禁欲生活だった2週間分まとめて、今夜はたっぷりと仲良くなりたい。
ちゃんと例のオプションは忘れずにつけておくから、新たなコースでいくぞ」
「え? コースは私に選択権があるんじゃなかったっけ?」
「ダメだ。俺から『石頭』オプションを外した菫が悪い!
『一晩中激しくたっぷり仲良しコース・コウノトリ飛来防止措置つき』だ!」
「えええええ~っ!!」