教育実習日誌〜先生と生徒の間〜
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
京都での大学生活も、長期休業を除くとあと半年。
前期のテストを終えて、北海道へ戻ってきた私がしたこと。
ちょっと色々と、ね。
先生、喜んでくれるかな?
毎年恒例の進学合宿から戻ってきた先生の家へ、久しぶりにやってきた。
今日は、8月7日。
北海道のこの地域は、本日七夕なのです。
お姉ちゃんが小梅ちゃんのために用意した笹を、ちょこっと分けてもらって、可愛らしく飾り付けしてみた。
「先生にも短冊あげるから、書いてね」
「俺には1枚しかないのか?」
「うん。残りは全部私が使うんだもん」
「……欲張り」
「そうだよ、だって、みんなが幸せになるようにいっぱいお願いするんだから!」
緑の短冊には
『世界平和』
水色の短冊には
『環境保全』
黄色の短冊には
『家内安全』
……え? いきなり規模が縮小してる?
いいの、これで!
だって、大事だもん。
そんな私の願い事を横目で見ながら、先生もオレンジ色の短冊に願い事を書いていた。
どれどれ、なになに?
『合格祈願』
……それは、REXの選考に合格するためと、さっきまで進学合宿で頑張っていた生徒のため、なのね。
先生らしい。
だんだん短冊が、絵馬のような文言になっているのはご愛嬌ってことで。
平和な七夕ディナーを終えて、毎年恒例となった「水曜どうでしょう」のDVDを観ながら大笑い。
そして、ついに日付が変わった。