二番目の「愛してる」
日常
 よく晴れた日だった。
 空には雲一つ浮かばず、地面には桜の花びらが敷き詰められていた。

 卯月、下旬。


 さほど大きくない校舎が三棟並んでいて、その校舎を繋ぐのは一階と二階の渡り廊下と、職員室である。
 グラウンドから見て左の校舎の二階。一番グラウンド側の教室。

 __二年三組。

 そこに、彼女はいる。



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