恋の相手はメイド君!?
「うわぁ、めっちゃ男前やなぁ?」


体をのりだして、雑誌を覗く皐月の言うとおり、そのページにはかなり男前な男性が載っている。



なになに……?



「寂しいあたなへ、当社からのプレゼント!

クリスマスにお宅へ、メイドをお届けします…」


「メイドやって」
「うん」



何か、怪しい。


その懸賞は、10名限定だそうだ。


そして、応募はもちろん無料だし、メイドの料金も会社もち。


好きなタイプを項目に書きこんで、今すぐ応募!


なんて、書いてあった。


最初は皐月と二人、胡散臭い内容にまったく興味はなかったんだけど……。




彼氏と約束があるからと、食事をした後直ぐに帰って行った皐月を見ると、家に帰ってから、ふと思い出した。


鞄から雑誌を取り出して、怪しいメイド懸賞なんてページを、もう一度読んでみる。



「…身長、体型、タイプに年齢か」


まるで、お見合い相手を捜すような項目だなと思うながら、あたしはペンを片手に持っていた。


えっと、身長は180こえで……。


体型は、ソフトマッチョがいいな。

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