恋の相手はメイド君!?

「やからね、千尋君が欄に興味があるんなら、その欄が隣に寝てるんも案外必死に理性を保ってるかもしれんやろ?

もしそうなら、欄が脱いだらどうなるかなぁ〜って」


周りの人達が、あたし達に関心を無くしたとこで、今度は小声で話合った。



「で、でもさ。
もし千尋が、その理性がなくなったら?」


本当に皐月の言う通りだったとしたら、あたしとしては嬉しいけど、その後に待っているのって。



「やられるわな」


「頷いてる場合?
それって、見ようによっては、あたしが誘ってるみたいやん!」


「見ようによってはやなくて、まんまそうやんか」


なんで、皐月はこんなに落ち着いて話せるのかな。


こんなに恥ずかしいことなのに。



「欄、落としたいなら躊躇ったらあかんし、どっちがとか関係ないで?」


「で、でも……」


やっぱり、恥ずかしい。


ついちょっと前に、初彼氏が出来て、初体験を済ませたばかりなのに。


しかも、まだ一回しかしたことないんだよ。


めちゃくちゃ恥ずかしいじゃない!



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