恋の相手はメイド君!?
触れてほしい
お互い黙ったまま。
あたしはベッドの前に立ち、千尋はベッドに腰を下ろしている。
とても妖しい雰囲気に、今更ながら後悔の渦がうごめきだした。
「はよ見せてや?」
シレッと言われて、あたしはゴクンと生唾を飲み込み。
ハァと、小さく息を吐いた。
千尋はわかってるのかな。
これから何をしようとしているのか、薄々気づいてるんじゃないのかな。
だから、さっきから笑顔を見せてくれないのかと思ってしまう。
今あたしが、服を脱いだら千尋はどんな反応を見せるだろう。
あたしは、ただ女として見てほしいだけ。
だけど、もしかしたら最悪な方向へ向かう。
そんな気がしてならなかった………。