恋の相手はメイド君!?

朝食を食べ終わり、千尋が皿洗いをしている背後でうろちょろしていたら邪魔だと言われた。


クスン。


邪魔はないだろう……。





「買い物?」


「うん!
お給料も出たから、服買いたいと思うてな!」



偶然先輩と出くわした時以来、あたしたちは一緒にでかけていない。



あたしは仕事だったし、千尋も家のことをしていたから。


休みの日は、二人で家にいたり出掛けるとしても近所のスーパーに食事の材料を買いに行くくらいだったし。



たまには、二人で遠出なんてしたいじゃないか。


「買い物もそうやけど、千尋とデートしたいし」


実のとこ、本音はデートにあったりする。


「そうやなぁ…ほな、ドライブがてら買い物しに行こうか!」


買い物じゃなくて、デートって言ってほしいよね。


もう……案外照れ屋なのかな?




「ドライブって何処に行くん?」


食器を拭きながら、うーんと考えている千尋を黙って見つめていた。


何処に連れて行ってくれるのかな?


楽しみすぎて、既に身体がウズウズしてしまう。



< 144 / 253 >

この作品をシェア

pagetop