恋の相手はメイド君!?

それでも、やっぱり。



「あたし、ちょっとずつ煙草やめる」


「それは、ええ心がけやな!」



直ぐには無理だけど、千尋はあたしの身体を思ってくれたから。


心配させたくもないし。


やっぱり、女の子らしくしたいから。



頑張ろうと、また一つ決意した。













大分山道になり、雪がチラチラと降りだした。



「あんなに晴れてたのになぁ?」


山の天気は変わりやすいのか、ただ冷えただけなのかトンネルをくぐる度に雪の量が増す。



「見てみぃ、温度計-2やって」


「ホンマや!
今外出たら、死ぬな」


凍え死ぬなんて最悪で、絶対ごめんだ。



「スリップしても死ぬな」

「怖い事言わんでや…」


「先に言い出したんは欄やろーが」



そうだけど、スリップはやけにリアルで怖いじゃないか。



それにしても、五時間ほど走り続けているけど、千尋は何処まで行くつもりなのかな?



< 155 / 253 >

この作品をシェア

pagetop