恋の相手はメイド君!?
◆―千尋サイド―◆
欄の家に帰って、いつものように夕飯の準備をしていたが、欄はその日帰ってくることはなかった。
朝になっても、昼になっても帰ってこなくて、気になった俺は、何度も欄に電話をかけてみたけど、ずっと流れるアナウンスは変わることはなかった。
機械的な女の淡々とした声。
――欄が、いなくなった。
「千尋も、とんだ客に捕まったもんやねぇ」
「どういう意味や?」
会社に戻り、欄のことを社長に報告した。
もう1日待とうと思ったが、そうもいかなかった。
いなくなった客の契約は即解約、それが俺だけに与えられた決まりだったから。
自分で言うのもあれだが、割りと人気があってスケジュールもいっぱいだ。
欄だけに構ってられない――。
「ホンマ千尋は厄介や。
あんたの仕事の腕は見込んでるけど、何でか千尋の客は過剰になるからなぁ。
管理する、あたしは大変や」
「うっさいわ。
誰が此処まで、会社でかくした思うてんねん」
「はいはい。
千尋様々ですよー」
その言い方はなんだ。
朝になっても、昼になっても帰ってこなくて、気になった俺は、何度も欄に電話をかけてみたけど、ずっと流れるアナウンスは変わることはなかった。
機械的な女の淡々とした声。
――欄が、いなくなった。
「千尋も、とんだ客に捕まったもんやねぇ」
「どういう意味や?」
会社に戻り、欄のことを社長に報告した。
もう1日待とうと思ったが、そうもいかなかった。
いなくなった客の契約は即解約、それが俺だけに与えられた決まりだったから。
自分で言うのもあれだが、割りと人気があってスケジュールもいっぱいだ。
欄だけに構ってられない――。
「ホンマ千尋は厄介や。
あんたの仕事の腕は見込んでるけど、何でか千尋の客は過剰になるからなぁ。
管理する、あたしは大変や」
「うっさいわ。
誰が此処まで、会社でかくした思うてんねん」
「はいはい。
千尋様々ですよー」
その言い方はなんだ。