恋の相手はメイド君!?
「ええよ。
力仕事は、俺に任せとけ」


あたしが重さに表情を変えてしまったのに、千尋は軽々と担ぎ上げている。


余っている方の手で、あたしの頭をポンポン撫でた後
千尋はバルコニーに行ってしまった。




力仕事はって言うけど、この家のことは千尋がやってる。


前までは、家事や炊事が千尋の仕事だったから

あたしも気がねしなかったけど――。




「これじゃあ、あたしダメダメやんかぁ」



何も出来ない女みたいで、結構情けない。


あたしだって、千尋と出会うまでの一年間は一人暮らししてたんだ。


一応、自炊もしてたけど――。






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