恋の相手はメイド君!?
決めては

「千尋がおったら、頑張れる」


この麻子の言葉で、千尋は迷いを無くした。


頼られることに、幸福感をえる千尋にとって、この言葉に首を振ることは出来なかった。



今思えば、あの言葉は麻子の策略だったのかもしれないけれど――。















高校を卒業と共に、使えそうな資格をとった。


頭はいいので、あまりてこずることもなかったが

仕事は順調とは行かず、波が激しい日々が続いた。



千尋を含め、社員は五人。

元々人辺りの良かった千尋は、得意を活かし業績を上げた。



千尋がいたから、会社は上手くいったようなものだ。



やはり、麻子の企みだったのかもしれない。



そう思っても、千尋は休みのない日々でも麻子に文句一つ言わなかった。



社長と社員としては、信頼を深めていった二人も

恋人としては、終わりが近付いていた。

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