恋の相手はメイド君!?
体調でも悪くしたのかと欄を気遣い、先輩は欄と二人席を外した。


カウンター席に移動した二人。



欄は、先輩と二人という状況に、さらに緊張していた。



「ありがとう」


ふいにお礼を言われた。


いったい何にお礼を言っているのかわからず

欄は首を傾げた。





「実は、今日寝不足でね。
あんまり、人とはなしたくなかったんや」


「寝不足……」


寝不足というわりには、笑顔が爽やかすぎる。


欄は、さらに首を傾げた。


「信じてないやろ?
まぁ、いいや。

それより、何か食べな」


「あ、はい……」



先輩に勧められるままに、次々運ばれてくる食事に手をつけていく。



そうしているうちに、欄の緊張も幾分かとけ、不自然ではなくなってきた。














「この後、バーでもいかへん?
ええとこ知ってんねん」


飲み会も終わり、先輩との楽しい時間も終わりかと思っていた欄にとっては、願ってもない誘いだった。


返事はもちろん「はい」。


欄は、バーで告白しようと決めた。


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