恋の相手はメイド君!?
「嘘や。 欄が先輩と?」
「ホンマやもん!
付き合おうって、言われた」
欄自身が驚いている。
まさか、先輩から告白されるなんて思ってもいなかったからだ。
返事に迷いはなく、欄はその日から先輩と付き合うことになった。
あまりの急展開に、欄は放心状態だ。
「一年間の片想いも、無駄やなかったわけか!
初彼が先輩なんて、羨ましいことやね」
「えへへ!」
嬉しくてしかたない。
初めて好きになった人と、初めてのお付き合い。
何もかも初めてだけど、先輩なら、ちゃんとエスコートしてくれるだろう。
「まぁ、おめでと!」
「ありがとう!」
欄と皐月は笑い合った。
先輩と付き合って、何度かデートを繰り返した。
手も繋いだ。
ファーストキスもした。
そして、今日はとうとう先輩が初めて欄の家へやってくる。
「欄の部屋行ってもええか?」
そう言われた時、ようやくこの日がやってきたと思った。
ドキドキの初エッチ。
先輩と、と考えただけで口から心臓が飛び出そうだった。