恋の相手はメイド君!?
綺麗だけど、やっぱり男。

体格の良かった彼が、一人キッチンに立つ姿を想像すると笑えた。



身を縮めて、不器用な手付き……。



「プッ。
てか、人のこと笑ってる場合じゃないんやった!!」


早く帰って料理を作り出さないと、欄も笑われるはめになる。



いや、笑われるだけですめばいいけど。



と、欄はゴクリと唾を飲み込んだ。













この時は、まだ二人は気づいていなかった。


これから数ヶ月後には、お互いにとって

かけがえのない存在になる相手と

既に巡り合っていたことに。


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