恋の相手はメイド君!?

語らい

あたしは、どうしたらいいのか。


目の前の光景を見て、あたしは固まったまま唖然としてしまう。



「なにしとるん?
早よ、おいで?」


とか言いながら、ベッドに横になっている千尋。


キランと笑顔を振り撒きながら、ポンポンってベッドを叩いていて。
あたしに、どうしろと?



「湯冷めしてまうよ?」


心配してくれるのは、ありがたい。


でも、でもね。



「一緒に寝るの?」


「そのつもりですけど?」

「どうして?」


「…メイドやから?」


いや、あたしに聞かれても、はいそうですね。
なんて、言えないからね?


お風呂から上がって、千尋が手作りで作ってくれたアイスを食べている間に、千尋はサッサとお風呂に入って、あたしが髪を乾かしている間にベッドに入っていた。


その素早い行動には関心するけど、同じベッドに寝るのはどうかな?



「別々に、寝たほうが…」

「他に場所ないし」


そりゃね、一人暮らしなんだから寝る場所は一人分しかないよ。


でも、普通はソファーとかさ、あるじゃない?


そういうの、ね?
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