恋の相手はメイド君!?
「別れて正解やで!
よし! 仕方ないから、今年はクリスマス一緒に過ごしたる!」


なんか、ムカつくな。


仕方ないと言われてまで、過ごしてもらわなくてもいいよ。


それに、あたしには千尋がいるし!



「皐月は、彼氏と過ごしなさい!」


「え!なんで?
一人は、寂しいやろ?」


だから、一々ムカつくことを言うなよ。


わざとか?


ムスッとしながら、皐月を見る。


「おあいにく様。
今年は一人やないですぅ」


嫌味ったらしく言ってやると、皐月の目がキラキラと輝きだした。



あ〜、これは質問攻めの刑が始まるな。



千尋の作ってくれたお弁当の中で、あたしが一番好きなだし巻き玉子を頬張りながら、皐月から目線を反らした。



早く食べて、トイレでも行って煙草でも吸いに行こ。


皐月の質問攻めにあいながら、あたしは終止笑顔でお弁当をたいらげた。


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