恋の相手はメイド君!?
あ〜、なんだ。


付き合ってとは、そっちのことか。


勘違いしちゃったよ。


恥ずかしいね。



「あかんの?」


「え、いや。 ええよ!」


明日付き合う約束をすると、千尋はニコニコと上機嫌でハンバーグを平らげていった。


その笑顔に顔を染めながら、あたしもハンバーグを食べる。



明日は、千尋とお出かけか。


それってさ、もしかして。


デ、デデデ、デート!?



一度のみこみかけた物が、口の中にとどまる(汚い)。


スィーツ特集と書かれた雑誌を眺めながら、明日何処に行こうかなぁと考えている千尋を見上げた。



デートと思ってもいいのかな?


男女が二人で、スィーツ屋巡りでしょ!?


これは、デートだよ!


うん、完璧だよ!



ゴクンと飲み込み、あたしはテーブルの下で小さくガッツポーズした。


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