恋の相手はメイド君!?
「だいたいなぁ、仕事が休みの日くらいゆっくり寝てもええと思うんよ」
おっ、このパンケーキ美味いな。
美味しい朝食を味わっていてなんだが、あたしはさっきから文句たらたらだ。
だって、まだ8時だよ。
昼までとはいわないけど、せめて10時くらいまでなら許されると思う。
だけどそれは、千尋には受け入れてもらえないみたいだった。
「何言うてん。
欄は、俺の仕事わかってへんのか?」
「イケメンメイド君」
「いや、そうやなくて。
俺はな、朝昼晩の食事に家事掃除と全て完璧に、雇主がより良い環境で生活出来るようにて仕事しよんねん」
それくらい知ってるよ。
新たに契約交した時に書いてあったし、毎日のことだからそれなりに金もいった。
千尋は人気者だったし、腕もいいから一ヶ月契約がギリギリで。
金銭的にもギリギリだった。
「せやから、俺がおる以上完璧にこなす。
契約書にも書いてあったやろ」
「うん。 でもな、起きる時間くらい……」
「欄さん」
「は、はい?」
ヤバイ。