素直に
 冬は恋人たちを接近させるのだ。


 急激な寒さが訪れて、いずれは降り積もる雪もこの季節特有のものだった。


 僕たちの住む町もいずれは白銀に包まれるだろう。


 いずれ慧子の風邪が治ったら、僕はまた一緒に大学に通うつもりでいた。


 二人で並んで歩きながら……。
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