素直に
 そして溜まっていた疲れを落とすかのように、食事時は楽しく過ごす。


 学食は安く、定食にお茶かコーヒーが付いても、五百円ジャストかお釣りが来るぐらいで、身の丈にあった生活をしている学生にとってはいいものだった。


 僕自身、自宅などでも電気代やガス代、水道代などはかなり節約していたし、昼は学食でも夜は自炊したりすることがある。


 ご飯を炊いて、簡単におかずとなる料理を一品作り、バランスよく食べていた。


 もちろん間食をすることもあったのだが、それは若いから仕方ない。


 僕は昼間学校、夜は慧子と過ごすこともあれば、家庭教師のバイトに出かけることがある。


 時間の使い方を考えているのだった。


 まあ、人間が生きていく上で無駄な時間など一分たりともないのだが……。


 それに僕も、慧子と会えない夜はエロ系のDVDを見ながら、自慰行為をすることがあったのだし……。


 人間なので、そういったことは誰でもある。


 ない方がおかしいのだ。
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