素直に
第3章
3
「綺麗に片付いてるね」
「ええ。掃除は欠かさないし、整理整頓もちゃんとしてるから」
部屋に入ってからすぐに、僕は慧子が部屋を綺麗にしていることが分かった。
彼女が履いていたヒールを脱ぎ、窓際まで歩いていって、窓を開け放つ。
そして新鮮な空気を入れた。
田舎の街で、学生だけがやたらと多いので、道路に排気ガスはあまりない。
まあ、バイクを乗り回している学生も大勢いたのだが……。
僕が、
「夕食作るけど、何がいい?」
と訊く。
食べ物の好き嫌いもあると思って、だ。
さすがに三年ほど一緒にいても、お互い食べるものに関して、好き嫌いまでは分からないのが事実だった。
「綺麗に片付いてるね」
「ええ。掃除は欠かさないし、整理整頓もちゃんとしてるから」
部屋に入ってからすぐに、僕は慧子が部屋を綺麗にしていることが分かった。
彼女が履いていたヒールを脱ぎ、窓際まで歩いていって、窓を開け放つ。
そして新鮮な空気を入れた。
田舎の街で、学生だけがやたらと多いので、道路に排気ガスはあまりない。
まあ、バイクを乗り回している学生も大勢いたのだが……。
僕が、
「夕食作るけど、何がいい?」
と訊く。
食べ物の好き嫌いもあると思って、だ。
さすがに三年ほど一緒にいても、お互い食べるものに関して、好き嫌いまでは分からないのが事実だった。