素直に
「お昼が洋食だったから、和食がいいわ」


「じゃあ、冷蔵庫に有り合わせのもので作るから待ってて」


 僕がそう言い、キッチンに立って包丁を握り、慧子が買い込んでいた野菜や肉類などを取り出して切る。


 トントンという音が聞こえて、具材が全て切り上がった。


 そして脂を引いていたフライパンにそれらを入れる。


 しっかりと炒めて、塩コショウで味付けした。


 炒め物を一品作る。


 すでに炊飯はしていたようなので、ご飯はあった。


 僕はもう一品汁物を――、と思い、お湯を沸かして、出し入り味噌を溶く。


 具には豆腐とタマネギを使った。


 味噌汁を作って、ご飯をよそう。


「お待たせ」

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