素直に
続けた。


 何でもないことが実は凄く大事だと思えるようになっている。


 恋愛というのは実に楽しいものだ。


 互いを想い合うことで、得られるものがたくさんあるのだし……。


 それに僕たちはまだ本当の、大人同士での愛情表現というものは分からずにいたのだ。


 当然ながら等身大の表現方法しか知らない。


 だけど、こういったことは段々と分かってくるものだと思う。


 僕たちは単にまだ大学生同士だから、満たすことばかり考え続けていて……。


 秋の涼しさが、夏の疲れを幾分起こさせる。


 季節の変わり目に、僕も慧子も体調を整えながら過ごしていた。


 秋の花粉が飛び交う時季なので、万全に注意する。


 性交が終わってから、互いに時間差を置き、達した。


 お互い笑みを浮かべ合う。
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