素直に
髪を洗った。


 お互い、ゆっくりと入浴する。


 一日の疲れはこれで癒えるのだった。


 僕は入浴する時間と寝る時間がとても楽しみなのだ。


 二十代でまだ若いが、普段頭を使い続けている以上、休息は大事なのだった。


 僕も慧子も夜はなるだけ早めに眠っている。


 朝型に切り替えておかないと、出来る研究も研究できない。
 

 僕たちは体を洗い合いながら、疲れを取る。


 まだシャワーでよかったので、互いに体にぬるま湯を掛け合って、泡を流し合う。


 慧子が、


「栄司、タオルあるから使って」


 と言って、洗濯済みのタオルを僕に手渡す。


「ああ、ありがとう」
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