素直に
第19章
19
僕の前に出てきた勇太君は、あまり外に出ていないようなので、色が白い。
「こんばんは」
僕が挨拶しても返事がない。
「勇太、先生にご挨拶しなさい!」
裕香子がそう言ったが、僕が、
「お母さん、子供さんだって人と会いたくない時期も、話したくない時期もあるんですよ」
と念を押し、勇太君の方を振り向いて、
「今日は一緒に征西大の過去問を解いてみよう」
と言い、玄関で靴を脱いで、家へと上がる。
「先生、お手数掛けます」
裕香子が一礼し、キッチンへと歩き出した。
これから飲み物を作るのだろう。
僕の前に出てきた勇太君は、あまり外に出ていないようなので、色が白い。
「こんばんは」
僕が挨拶しても返事がない。
「勇太、先生にご挨拶しなさい!」
裕香子がそう言ったが、僕が、
「お母さん、子供さんだって人と会いたくない時期も、話したくない時期もあるんですよ」
と念を押し、勇太君の方を振り向いて、
「今日は一緒に征西大の過去問を解いてみよう」
と言い、玄関で靴を脱いで、家へと上がる。
「先生、お手数掛けます」
裕香子が一礼し、キッチンへと歩き出した。
これから飲み物を作るのだろう。