【Cherish】
乱暴に腕を掴まれていた私の腕は、
目的地に着いたとたん、解放された。
ーそしてー
和也は無理身体を求めてきた。
「嫌っ…。やめて…。」
抵抗する私に、
「罰だっ!お前が悪いんだろ!」
そう言って私の中に入ってきた…。
私は目を閉じた…。
《早く終わって…。》
そう心の中で願った。
気持ちいいなんて思わない。
ただ怖くて…。
私の心は闇に包まれていった…。
ー帰り道ー
涙で腫れた目。
巻いてたはずの髪は乱れ。
服も乱れてた私。
周りの目が冷たいのが分かった。
なんとなく帰りたくなかった。
だけど私の帰る場所は一つだけ…。
《家族》
そこだけ…。
ううん。
そこだけで充分なんだ。
私はゆっくりした足取りで帰った。