ギブ・ミー・ヘブン
里奈に手を引かれて向かった先はオカマバーだった。
キレイなオカマさんたちはショータイムで踊ったり、トークで楽しませてくれた。
自然とお酒が進み、久しぶりに美味しく飲めている気がする。
「次の仕事は?」
煙を吐き出しながら里奈が私を見た。
何も考えてなかった。
雄一を失った時からずっと抜け殻だったから。
返答に困る私を見て里奈が言った。
「今更だけどすすきので働いて、次のステップアップの費用でも作ったら?」
どうせやりたいことも無ければ、水商売を隠す相手もいない。
やるなら年齢的にも遅すぎるけど、まだ雇ってくれる店もある。
少し考えて頷くと里奈は言った。
「何かしてないと、伊織は雄一くんを消せないよ。何でもいいから動こう。」
確かに、と思った。
雄一と真逆の世界に身を置けば自然と忘れていけるような気がした。
グラスのお酒を飲み干すと、里奈がもう一軒と言うのでとことん付き合うことにした。
とことん酔って、雄一を私の中から追い出してしまいたかった。
キレイなオカマさんたちはショータイムで踊ったり、トークで楽しませてくれた。
自然とお酒が進み、久しぶりに美味しく飲めている気がする。
「次の仕事は?」
煙を吐き出しながら里奈が私を見た。
何も考えてなかった。
雄一を失った時からずっと抜け殻だったから。
返答に困る私を見て里奈が言った。
「今更だけどすすきので働いて、次のステップアップの費用でも作ったら?」
どうせやりたいことも無ければ、水商売を隠す相手もいない。
やるなら年齢的にも遅すぎるけど、まだ雇ってくれる店もある。
少し考えて頷くと里奈は言った。
「何かしてないと、伊織は雄一くんを消せないよ。何でもいいから動こう。」
確かに、と思った。
雄一と真逆の世界に身を置けば自然と忘れていけるような気がした。
グラスのお酒を飲み干すと、里奈がもう一軒と言うのでとことん付き合うことにした。
とことん酔って、雄一を私の中から追い出してしまいたかった。