ギブ・ミー・ヘブン
里奈が次に連れてきてくれたのは、里奈の知り合いの経営するパブだった。
こじんまりとした造りだけど、小綺麗な店だと思った。
「いらっしゃい」
そう言って出迎えてくれたのは店のママだった。
綺麗にセットされた髪にドレス姿のきれいな人だと思った。
「どう?この子」
私を指差して里奈がママの顔を覗き込む。
「水商売の経験は?」
ママからの問いに首を振ると、
「どうします?オーナー」
と誰かに話しかけると、店の奥から自分と同じ年頃の男性が出てきて
「明日からよろしくね」
と握手を求めてきた。
事態を飲み込めない私に里奈が言う。
「再就職おめでとう」
結局この店ではお酒を飲むわけでなく、明日の8時に出勤の約束だけして店を出た。
「善は急げだしね。立ち止まったらまた雄一君の事考えるから、暇な時間なんてもう作っちゃだめ。伊織だけ時間が止まってるの、今日で終わり!」
そう言って里奈はいたずらっぽい笑顔を見せた。
こじんまりとした造りだけど、小綺麗な店だと思った。
「いらっしゃい」
そう言って出迎えてくれたのは店のママだった。
綺麗にセットされた髪にドレス姿のきれいな人だと思った。
「どう?この子」
私を指差して里奈がママの顔を覗き込む。
「水商売の経験は?」
ママからの問いに首を振ると、
「どうします?オーナー」
と誰かに話しかけると、店の奥から自分と同じ年頃の男性が出てきて
「明日からよろしくね」
と握手を求めてきた。
事態を飲み込めない私に里奈が言う。
「再就職おめでとう」
結局この店ではお酒を飲むわけでなく、明日の8時に出勤の約束だけして店を出た。
「善は急げだしね。立ち止まったらまた雄一君の事考えるから、暇な時間なんてもう作っちゃだめ。伊織だけ時間が止まってるの、今日で終わり!」
そう言って里奈はいたずらっぽい笑顔を見せた。