ギブ・ミー・ヘブン
熱くなったコテを巻きながら嵐は言った。

「俺がなんでホストだと思う?」

そんなこと聞かれてもわかるわけない。
それ以前にどうでもいいことだった。

「そのきれいな顔を無駄なく利用するならホストが最適だから?」

嫌味っぽいと思ったがそれしか思いつかなかった。


嵐はくすくす笑って、


「できあがり」


仕上がった髪の毛は本当にきれいな仕上がりだった。


「セット代浮いた。」

嵐は私の仕上がった髪を見て嬉しそうだった。

「せっかくきれいな髪なんだから同伴しようよ。俺、同伴してあげる。」


今はまだ午後4時過ぎ。
同伴するには長すぎる。

「ほら、着替えなよ。俺はシャワー借りるわ。」
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