人魚姫
「綺麗…」
『誰かいるのか?』
その声は低く、
お父様みたいな声ではなく
もっと優しかった。
コツコツと足音が段々
近づいてくる。
私は慌てて
海の中に潜った。
『なんだ気のせいか…』
私は遠くから見ていた。
その声の主は、
とてもカッコイイ王子様だった。
王子様は
あのキラキラ輝く光りを
見ていた。
しばらく見つめて、
振り返った瞬間…
バッシャーン!!
大変っ!
私は王子様を助けようと
泳いだ。