人魚姫
『誰だい?』
「ポセイドンの娘、
ユーリです…」
『そーかい…
それでお姫様が何の用だい?』
「……人間になりたいんです!!」
私はこれでもかというくらいに
叫んだ。
『そーかい…
それじゃアンタの美しい髪を
いただくよ?』
「…はい」
髪くらいで
人間になれるのならと
魔女に自分の髪を差し出した。
魔女は私の髪を受け取り
可愛らしい小瓶を手渡した。
『陸に上がったらそれを飲むといい。』
「ありがとうございます!!」