ピュリファイ:お金がない!
男の子は、続けた。

「・・・で、どうしよう。

きみ、どうやって、家に帰る?

えっと、名前を聞いていい?」

「トモ。」



あたしは、しばらく、考え込んだ。


というか、言葉を忘れたみたいだった。


しばらく、何を男の子に話しかけられても、何も答えられなかった。


男の子も、だから、黙ってしまった。


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