ピュリファイ:お金がない!
あたしは、続けた。

「あのさ、この家がなくなるなら、うちにくる?」

男の子は、めをぱちくりさせた。


そして、とてもうれしそうに、笑った。

「・・・あねきも、いっしょで、いいかな。


 あねきをおいて、どこにもいけないよ。


 俺だけ助かって、あねきだけ凍死させるわけにも、いかないよ。」

どきん。




心臓が、大きく、動いた。

知ってる人だったら、どうしよう?

あたしのことも、お姉さんが、知ってたら、どうしよう?

男の子に、言われちゃったら、どうしよう?  
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