ピュリファイ:お金がない!
ユリさんは、笑った。

「正解だったわ。

 ほんと、よかった。

 あたし、お金が駄目になるって聞いて、じゃあ、なにがいいのか、考えたのよ。

 で、女の子たちから、飽きた金やプラチナのアクセサリーを安く買い取ることにしたの。

 泥棒が怖くて、口の軽いエージには、弟とはいえ、いえなかったけどね。」




 

 
あたしたちは、なんとなく、テレビをつけた。


 街は、荒れていた。


 おとうさんが、テレビに出ていた。
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