ピュリファイ:お金がない!
空虚で悲しそうな男の子は、続けた。

「今朝から、そうなんだよね・・・。

 エーティーエムが、うごかないんだよね。

 お客さん、みんな同じ事を聞くんだよ。

 なんで、て。

 わからない。なにも、だれにも、わからない。

 でも」

男の子は、新聞のおいてある、針金の白いラックのほうを、目で追った。

わたしも、つられて、眺めた。
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