どうして、そんなに
え…?
自分の足を見ると、ガタガタと小さく震えていた。
「大丈夫、だよ」
「大丈夫じゃないでしょ。とにかく、この公園で休もう」
哲に引っ張られ、公園のベンチに座る。
震えはなかなか止まらない。
早く止まれ、止まれ。
「大丈夫?」
「うん。大丈夫…大丈夫」
大丈夫だ、あたし。
落ち着け、落ち着け……
頑張って震えを止まらせようとしていると、急に温かいものに包まれた。
「哲…?」
「衣里。なんかあった?俺に話せるようなら、話して」
哲……
ありがとう、でも話せないよ。