どうして、そんなに
そういうと、哲の顔色が変わった。
「俺じゃいや?」
「いや、そうじゃなくて…」
悲しそうな顔をする哲に、慌てて手を顔の前で振る。
いやじゃないよ。
でも哲には哲の友達が……
「俺に気使ってる?俺には俺の友達がとか」
「えッ?」
思ってることをそのまま言われて、固まる。
哲すご……よくわかったね。
「そんなことなら思う必要ないよ。俺の友達皆彼女もちだから」
にかっと笑う哲。
そうなんだ…
てことは、哲は一人?
「あ、でも江口と回るよな。ごめん俺、自分のことばっかで…」
しゅんとして謝る哲。
うわ、なんか断れない!!