どうして、そんなに
「やっぱ、ダメだった?」
「あ、ううん。あのー」
「うん?」
「靖花が、別々に回ろうって。だから、あたしと二人で回ることになっちゃうんだけど…いいかな?」
そういうと、哲の顔がパーっと明るくなった。
「もちろん!じゃ、一緒に回ろうな!」
「うん」
哲の嬉しそうな顔を見ながら、頷く。
楽しみになった文化祭。
でも、あんなことになるなんて……
やっぱりあたしは、楽しんだらいけないんだ。
学校の行事を楽しんだらだめなんだ。
ずっと一生あの子を背負って、
あたしの過ちを背負って
地味に過ごさなきゃだめなんだ。