どうして、そんなに
「これ二人にあげるね、じゃあ頑張って~」
ひらひらと手を振って、るみちゃんは行ってしまった。
あたし接客とか苦手だけど大丈夫かな?
不安になっていると哲が、手をギュッと握ってくれた。
「緊張してんの?こんなん適当にやればいいんだよ」
「…う、うん」
今は違う意味で緊張してるかも。
手繋ぐとか、カレカノじゃないのに。
恥ずかしいよー!!
「2名様ご来店でーす」
「はーい」
哲は手をぱっと離して、接客に行ってしまった。
よし、あたしも頑張ろう。
続々と来るお客さんを何とか接客して、無事午後になった。
はぁ…終わった。
「衣里、お疲れ」
「哲、お疲れ~」