どうして、そんなに
第二章
打ち上げ
「あーやっときた…」
「衣里、大丈夫だった?!」
靖花がよってきた。
「うん。もう大丈夫」
「でも……会ったんでしょ?」
靖花は不安そうに聞いてきた。
やっぱ靖花の所にも、弥生ちゃん行ったんだ……
「会ったけど、平気。哲がいてくれたから」
「ラブラブ~」
靖花はあたしをつんつんしてきた。
「でもまぁ良かった。元気そうで」
「心配かけてごめんね。あたしはもう、前に進もうと思う」
「やっとその気になった!?まずは恋かな~?長野君のこと、好きなんでしょ?」
靖花にそう言われて、体温が上がるのが分かった。
好き……なのかな?
好き……
ちらっと哲を見ると、あたしを見てにっこり笑っていた。