どうして、そんなに





「あたしにはやっぱり、衣里さんがお姉ちゃんを殺したとしか思えません」



いいんだよ。



本当のことなんだから、そう思って。



あたしはもう、何を言われても平気。



耐えられるよ。



「その通りだよ。あたしが美里を殺した」



「…それで、他には何か?」



空になったコップを見つめながら、弥生ちゃんは言った。



他には……



「あのね、あたし好きな人がいるの」



「はッ?」



怒ったような顔になる弥生ちゃん。



当たり前か……



「それを弥生ちゃんにどうしてもいいたくて……」



許してくれる?



それとも…―――
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