どうして、そんなに
思わぬ再会
美里のお墓は、歩いて20分の所にある。
「たしかこの…」
お墓だ。
名前を見ると、美里の名前が入っていた。
美里…遅くなってごめんね。
お花を添えて、手を合わせる。
美里
元気ですか?
あたしは元気だよ。
来るのが遅くなっちゃってごめんね。
ずっとここに来るのが怖かった。
美里がここにいないんだって実感するのが怖かった。
だからこれなかったんだ…
「本当にごめんね」
目を開けて、美里を見つめる。
許されないかもしれないけど、あたしはもう前に進むね。